2010-01-01から1年間の記事一覧
ご好評いただいております(少なくともわたしの脳内で)進化論はなぜ哲学の問題になるのか―生物学の哲学の現在“いま”作者: 松本俊吉出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2010/07/13メディア: 単行本購入: 11人 クリック: 190回この商品を含むブログ (27件) を…
私事ですが、先日所属する大学院で博士論文の口頭試験を受け、無事合格しました。これを読んでくださっているみなさんには、オンライン・オフラインを通じて励まされ、たいへんお世話になってきました。ありがとうございました。これからも、牛歩の歩みです…
Moral particularismの支持者として知られるJonathan DancyがコメディアンCraig Fergusonの番組に出たときのビデオ。 冷静に考えるとDancyは自分の立場を説明しているだけなのだが、なぜか笑えてしまう。 DancyがAPAに参加するようFergusonに誘う。
先日ウイルス(マルウェア、ルートキット(rootkit))に引っかかってしまったが、日本語ではあまり感染したときの対応に関する情報がなかったのでメモ。※ 以下の情報は個人の体験談です。わたしはウイルスの専門家ではないので、以下のやり方でいつもうまく…
http://detexify.kirelabs.org/classify.html日本語入力ソフトには書きたい文字を手書きで書いて探す機能がついていることがあるが、それのTeX版。枠のところで手書きで書きたい文字を書くと認識してくれて、TEXのコマンドを返してくれる。スタイルファイル…
前回のエントリでは、理性(の一側面)が自然選択によって進化したというクワインの議論を紹介した。今回は、それと近い路線、つまり理性は「自然選択による進化」という説と矛盾しない、あるいは理性の進化を説明するときに自然選択に訴えることには意味が…
クワインは、1969年の論文「自然種」において、人間の理性が自然選択によって進化したことを以下の文で示唆した。ここではクワインは特にヒトがもつ類似性の感覚について述べている。 もし性質同士の[相対的類似度の点からの]生得的な位置づけが、遺伝子に…
選挙がちかくなると、「棄権していては、世の中は変わらない」とか「棄権は現状肯定にすぎない」という意見がよく聞かれる。これは間違っていると思う。というのは投票率(棄権率)はマスコミの関心事であり、政府も投票率を向上させようとするインセンティ…
上でも紹介しておりますが、わたしが分担執筆した著書『進化論はなぜ哲学の問題になるのか』進化論はなぜ哲学の問題になるのか―生物学の哲学の現在“いま”作者: 松本俊吉出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2010/07/13メディア: 単行本購入: 11人 クリック: 19…
誰が科学技術について考えるのか―コンセンサス会議という実験作者: 小林傳司出版社/メーカー: 名古屋大学出版会発売日: 2004/01/20メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 32回この商品を含むブログ (13件) を見るという本を読んだ。コンセンサス会議の報告を…
わたしがこんなことを言っていいのかどうかわからないが、モノの定義に関する論争にはニセの論争に陥る危険がいつもある。そうした危険についてのエントリを訳してみました。 これはアートか? そしてなぜこの問いが間違っているのかについて Julia Galef美…
最近話題の給付つき税額控除について、この制度を導入しているカナダで実際に還付をうけた側からの体験談。カナダの消費税は、連邦政府の消費税と州ごとの消費税に分かれている。連邦政府の消費税はGST(Goods and service tax)と呼ばれ、税率は現在5%(元…
掲示板などでときどき見る光景。 A氏「なんとかかんとか」 B氏「それはかんとかなんとか」→日本語で議論している C氏「I think blah blah blah」→英語でコメント A氏「But blah blah blah blah blah」→英語で返答。でもC氏は日本語読めるはずなので英語で返…
何かオリンピックが終わったあとのほうが寒いような気がします。さて、プライアーのガイドラインの翻訳もこれで終わりです。 哲学の論文とは何をするものなのか 論文を書くときの三つの段階 初期段階[ここまで→こちら] ドラフトを書く[前半・後半] 書き…
ドラフトを書く、後半です。一回目はこちら。二回目はこちら。[追記: そして第四回(最終回)]。なお、前に英語での書きもののためのエッセイを紹介したエントリがありますので、そちらもよければ見てください。 学者のための文章読本 英語論文の書き方 …
知の祭典からの逃避二回目です(第一回目はこちら)。[追記:三回目はこちら。そして第四回(最終回)。]。今回はドラフトの書き方の前半。目次はこちら: 哲学の論文とは何をするものなのか 論文を書くときの三つの段階 初期段階 ドラフトを書く[きょうは…
わたしの住んでいるところではおとついからスポーツの祭典が始まっているわけだが、わたしの周りではその前から知の祭典、つまり採点の祭典が執り行われている。この知の祭典には、スポーツの祭典とは異なり、祭典の参加者がだんだん飽きてくるという特徴が…
コリン・パウエルは昨年の米大統領選挙の最終盤でオバマ支持を表明したが、その意志決定の背後にあったであろう意志決定についての経験則。 コリン・パウエルには、[決断をする際に]自分で用いる連続的スケールをもっている。このスケールは時間と情報に基…
前回のエントリの続き。このブログでは、いろんな雑誌の情報を前回のエントリで紹介したのよりも細かい観点から調べている。公式のものではなくてブログ読者などからのアンケートを元にしているので、信頼性は落ちるが、ある程度の参考にはなる。アンケート…
欧州科学財団(ESF)による英米の哲学雑誌のランキング表を見つけたので紹介(ここやここ経由。)。もちろんこうしたものに完全なランキングというのはないのだが、いろいろとおもしろい。ランキング表は長いので、たたんであります。下をクリックしてくださ…
分類思考の世界 (講談社現代新書)作者: 三中信宏出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/09/17メディア: 新書購入: 15人 クリック: 218回この商品を含むブログ (183件) を見るを著者の三中さんよりいただく。ありがとうございました。さて本書は雑誌『本』の連…