まとまり日記

私はこういうときでも自分がいじけなかったこと、力むことなくそういう風に育ったのが母への感謝なのである。これは大きかった。恥ずかしさの容量が大きいのは強いのだ。見栄を張らないで生きること、これは何よりも大きな糧である。(森信雄)

2021-01-01から1年間の記事一覧

『動物意識の誕生』の書評

本日発売の『図書新聞』に『動物意識の誕生 上: 生体システム理論と学習理論から解き明かす心の進化』の書評を書きました。

『現代思想』誌「進化論の現在」は看板倒れ

『現代思想』誌2021年10月号は「現代思想 2021年10月号 特集=進化論の現在 ―ポスト・ヒューマン時代の人類と地球の未来―」と題された特集だった。わたしはこの特集全体の企画意図に問題があると考えるので、手短に述べたい。わたしの不満は一言で言うと「こ…

なぜ同性婚だけがうまくいったのか

米国の政治で議論される問題の中には「文化戦争」(culture war)にかかわるものがある。これは、人工妊娠中絶や銃規制の是非といった、経済や外交とは直接関係ないが、有権者のアイデンティティや価値判断にかかわる問題である。現在の米国政治では左右両派…

拙著記念オンラインイベントのアーカイブ販売

拙著『種を語ること、定義すること: 種問題の科学哲学』について以前岡西政典さん・三中信宏さんと行った本屋B&Bでのオンラインイベント の画像と音声のアーカイブ販売が行われています(8月末まで)。bookandbeer.com 写真はB&Bさんでの販売棚です。ご興味…

大学は今もレジャーランドか

よく今の大学はかつてのようなレジャーランドではないといわれる*1。ツイッターでは大学教員から、現在の大学は学生に対して面倒見がよくなり、よく勉強させるといわれる(ソース)。これはわたしの体感にも合致しているが、しかしきちんとしたデータを引い…

『種を語ること、定義すること』発売中

新著が好評発売中です。種を語ること、定義すること: 種問題の科学哲学作者:祐一, 網谷発売日: 2020/12/15メディア: 単行本