まとまり日記

私はこういうときでも自分がいじけなかったこと、力むことなくそういう風に育ったのが母への感謝なのである。これは大きかった。恥ずかしさの容量が大きいのは強いのだ。見栄を張らないで生きること、これは何よりも大きな糧である。(森信雄)

ベイズ主義のAベイズC (2)

ソーバー先生の本Evidence and Evolution: The Logic Behind the Science作者: Elliott Sober出版社/メーカー: Cambridge University Press発売日: 2008/04/21メディア: ペーパーバック購入: 1人 クリック: 27回この商品を含むブログ (14件) を見るのベイズ…

Thinking Twice

前に紹介したThinking Twice: Two Minds in One Brain作者: Jonathan St. B. T. Evans出版社/メーカー: Oxford Univ Pr発売日: 2010/11/28メディア: ハードカバー購入: 1人 クリック: 14回この商品を含むブログを見るの書評がPhilosophy in Review誌にでまし…

ベイズ主義のAベイズC (1)

前に紹介したソーバー先生の本Evidence and Evolution: The Logic Behind the Science作者: Elliott Sober出版社/メーカー: Cambridge University Press発売日: 2008/04/21メディア: ペーパーバック購入: 1人 クリック: 27回この商品を含むブログ (14件) を…

統計学の三つの問い

ソーバー先生の本Evidence and Evolution: The Logic Behind the Science作者: Elliott Sober出版社/メーカー: Cambridge University Press発売日: 2008/04/21メディア: ペーパーバック購入: 1人 クリック: 27回この商品を含むブログ (14件) を見るの第一章…

「言語技術」が日本のサッカーを変える

「言語技術」が日本のサッカーを変える (光文社新書)作者: 田嶋幸三出版社/メーカー: 光文社発売日: 2007/11/16メディア: 新書購入: 5人 クリック: 77回この商品を含むブログ (48件) を見るを読んだ。サッカーについての新しい考え方を示した本だが、少しつ…

Why We Cooperate

Why We Cooperate (Boston Review Books)作者: Michael Tomasello,Carol Dweck,Joan Silk,Brian Skyrms,Elizabeth S. Spelke,Deborah Chasman出版社/メーカー: The MIT Press発売日: 2009/08/28メディア: ハードカバー購入: 4人 クリック: 75回この商品を含…

科学の継続ではなく科学の解釈

授業の関係で読んでいるギャリー(Giere)のScientific Perspectivism作者: Ronald N. Giere出版社/メーカー: Univ of Chicago Pr発売日: 2010/06/15メディア: ペーパーバック クリック: 4回この商品を含むブログ (1件) を見るに科学哲学に関わる一節があった…

ぼくはこんな本を読んできた(夏休みに)

ヒトはいかにして人となったか―言語と脳の共進化作者: テレンス・W.ディーコン,Terrence W. Deacon,金子隆芳出版社/メーカー: 新曜社発売日: 1999/04メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 14回この商品を含むブログ (18件) を見る言語の進化についての浩瀚な…

知能にかんする本四冊

国際的な雑誌に論文が載るなら契約して魔法少女になってもよいと思っている今日この頃ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか*1。さて最近知能にかんする本を何冊か読んだので、簡単にメモします。IQってホントは何なんだ?作者: 村上宣寛出版社/メーカー:…

ダーウィンと進化論の哲学

暑い日が続いておりますが、わたしが分担執筆した著書『ダーウィンと進化論の哲学』ダーウィンと進化論の哲学 (科学哲学の展開)作者: 横山輝雄,日本科学哲学会出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2011/06/22メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 354回この商…

ありがとうございます!

帰り道、地下鉄のホームで、見覚えのあるカバーの本を読んでいる人がいた。なんと『進化論はなぜ哲学の問題になるのか』!!!! 私が編集担当した本ではないですか! 初めて電車で自分が関わった本を読んでいる人をみかけた!!! しかもそれがこの本とは! ありが…

ぼくはこんな本を読んできた(ここ一ヶ月で)2

人間性はどこから来たか―サル学からのアプローチ (学術選書)作者: 西田利貞出版社/メーカー: 京都大学学術出版会発売日: 2007/08/01メディア: 単行本 クリック: 6回この商品を含むブログ (10件) を見るヒトの進化についての教科書。記述がやや個性的。人とサ…

ぼくはこんな本を読んできた(ここ一ヶ月で)

引っ越し後日本語の本を読む機会が増えたので、ここ最近読んだ本の感想を三〜十行で。脳はあり合わせの材料から生まれた―それでもヒトの「アタマ」がうまく機能するわけ作者: ゲアリーマーカス,鍛原多惠子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2009/01/01メディ…

進化論はなぜ(しつこく)哲学の問題になるのか

ご好評いただいております(少なくともわたしの脳内で)進化論はなぜ哲学の問題になるのか―生物学の哲学の現在“いま”作者: 松本俊吉出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2010/07/13メディア: 単行本購入: 11人 クリック: 190回この商品を含むブログ (27件) を…

進化論はなぜ哲学の問題になるのか

上でも紹介しておりますが、わたしが分担執筆した著書『進化論はなぜ哲学の問題になるのか』進化論はなぜ哲学の問題になるのか―生物学の哲学の現在“いま”作者: 松本俊吉出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2010/07/13メディア: 単行本購入: 11人 クリック: 19…

素人になにが言える

誰が科学技術について考えるのか―コンセンサス会議という実験作者: 小林傳司出版社/メーカー: 名古屋大学出版会発売日: 2004/01/20メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 32回この商品を含むブログ (13件) を見るという本を読んだ。コンセンサス会議の報告を…

分類思考の世界

分類思考の世界 (講談社現代新書)作者: 三中信宏出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/09/17メディア: 新書購入: 15人 クリック: 218回この商品を含むブログ (183件) を見るを著者の三中さんよりいただく。ありがとうございました。さて本書は雑誌『本』の連…

Fear of Knowledge

TAをしていたコースの関係で、次の本を読んだ。Fear of Knowledge: Against Relativism and Constructivism作者: Paul Boghossian出版社/メーカー: Oxford University Press, USA発売日: 2007/12/07メディア: ペーパーバック クリック: 5回この商品を含むブ…

経済学の入門書二冊

経済学の入門書を二冊読んだので、簡単に紹介。Economics For Dummies作者: Sean Masaki Flynn出版社/メーカー: For Dummies発売日: 2005/04/08メディア: ペーパーバック クリック: 10回この商品を含むブログ (1件) を見るこれは「バカのための」の名の通り…

Why Humans Cooperate

Why Humans Cooperate: A Cultural And Evolutionary Explanation (Evolution And Cognition Series)作者: Natalie Henrich,Joseph Henrich出版社/メーカー: Oxford University Press, U.S.A.発売日: 2007/06/27メディア: ペーパーバック購入: 1人 クリック:…

Evolution for everyone

Evolution for Everyone: How Darwin's Theory Can Change the Way We Think About Our Lives作者: David Sloan Wilson出版社/メーカー: Delacorte Press発売日: 2007/03/27メディア: ハードカバー クリック: 22回この商品を含むブログ (9件) を見る今期聴講…

害虫の誕生

害虫の誕生―虫からみた日本史 (ちくま新書)作者: 瀬戸口明久出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2009/07メディア: 新書購入: 8人 クリック: 152回この商品を含むブログ (38件) を見るという本を著者よりいただく。ありがとうございました。虫、特に不快で有害…

輸入学問の功罪

輸入学問の功罪―この翻訳わかりますか? (ちくま新書)作者: 鈴木直出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2007/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 51回この商品を含むブログ (51件) を見るを読んだ。この本は、カントやマルクスといったドイツ系の哲学書の翻…

セックス・アンド・デス

はじめは「セックス安堵です」と変換したわたしの日本語入力システムですが。さて、ステレルニー&グリフィスの"Sex and Death"の翻訳が出版されることになりました。セックス・アンド・デス―生物学の哲学への招待作者: キムステレルニー,ポール・E.グリフィ…

Hard Facts

Hard Facts, Dangerous Half-Truths, and Total Nonsense: Profiting from Evidence-based Management作者: Jeffrey Pfeffer,Robert I. Sutton出版社/メーカー: Harvard Business Review Press発売日: 2006/03/01メディア: ハードカバー クリック: 6回この商…

進化論の射程---生物学の哲学入門:訂正エントリ(六章・七章)

[このエントリは、上記の本の担当箇所(六章・七章)に誤りや誤植が見つかるたびに書き足していきます。]【注記(June 2013)】このたび第二刷が発売になりましたので、以下の誤りは直っている(はず)です。引き続きそのほかの誤りなどがありましたら、情報…

進化論の射程---生物学の哲学入門(立ち読み版・7章)

自分のエントリをホッテントリで見つけてびっくりしました(挨拶)。さて全国書店上で絶賛販売中の進化論の射程―生物学の哲学入門 (現代哲学への招待Great Works)作者: エリオットソーバー,Elliott Sober,松本俊吉,網谷祐一,森元良太出版社/メーカー: 春秋社…

進化論の射程---生物学の哲学入門(立ち読み版・6章)

先に紹介しました絶賛発売中の進化論の射程―生物学の哲学入門 (現代哲学への招待Great Works)作者: エリオットソーバー,Elliott Sober,松本俊吉,網谷祐一,森元良太出版社/メーカー: 春秋社発売日: 2009/04/01メディア: 単行本購入: 9人 クリック: 135回この…

進化論の射程---生物学の哲学入門

このたび以下の訳本が出ることになりました(共訳です)。進化論の射程―生物学の哲学入門 (現代哲学への招待Great Works)作者: エリオットソーバー,Elliott Sober,松本俊吉,網谷祐一,森元良太出版社/メーカー: 春秋社発売日: 2009/04/01メディア: 単行本購入: …

安心社会から信頼社会へ

安心社会から信頼社会へ―日本型システムの行方 (中公新書)作者: 山岸俊男出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 1999/06/01メディア: 新書購入: 26人 クリック: 297回この商品を含むブログ (117件) を見るを読んだ。著者は自身の心理学実験から日本社会と欧…