紹介
ソーバー先生の本Evidence and Evolution: The Logic Behind the Science作者: Elliott Sober出版社/メーカー: Cambridge University Press発売日: 2008/04/21メディア: ペーパーバック購入: 1人 クリック: 27回この商品を含むブログ (14件) を見るのベイズ…
この間(コンピュータを遅くしない方の)ノートン先生のページを見ていると、おもしろいことが書いてあったのでちょっと翻訳。 にっちもさっちもいかないところまで科学哲学の新しいトピックについて読み始めるとき、何を探していけばよいだろうか。ポイント…
前に紹介したソーバー先生の本Evidence and Evolution: The Logic Behind the Science作者: Elliott Sober出版社/メーカー: Cambridge University Press発売日: 2008/04/21メディア: ペーパーバック購入: 1人 クリック: 27回この商品を含むブログ (14件) を…
IQ and Human Intelligence作者: N. J. MacKintosh出版社/メーカー: Oxford Univ Pr発売日: 2011/04/30メディア: ペーパーバック購入: 1人 クリック: 3回この商品を含むブログを見るを読んでいたところ、こういう実験にぶつかった。*1次の問に答えてみてほし…
ソーバー先生の本Evidence and Evolution: The Logic Behind the Science作者: Elliott Sober出版社/メーカー: Cambridge University Press発売日: 2008/04/21メディア: ペーパーバック購入: 1人 クリック: 27回この商品を含むブログ (14件) を見るの第一章…
近世の哲学のテキストを読むときに便利なサイトがあるので紹介。Early modern textsというサイトでは、カントやライプニッツからロック・ヒュームといった近世の哲学者の著作を、わたしのような語学力に不自由な素人でも読めるようにテキストを編集した形で…
授業の関係でPaul ThagardのHot Thought: Mechanisms and Applications of Emotional Cognition (A Bradford Book)作者: Paul Thagard出版社/メーカー: A Bradford Book発売日: 2008/08/29メディア: ペーパーバック クリック: 9回この商品を含むブログを見る…
授業の関係で読んでいるギャリー(Giere)のScientific Perspectivism作者: Ronald N. Giere出版社/メーカー: Univ of Chicago Pr発売日: 2010/06/15メディア: ペーパーバック クリック: 4回この商品を含むブログ (1件) を見るに科学哲学に関わる一節があった…
最近ためしてガッテンでも取り上げられたモンティ・ホール問題だが、ハトの方がヒトよりもモンティ・ホール問題をよく学習できる(かも)という論文を見つけた*1。モンティ・ホール問題とは以下のようなものだ。 あなたはクイズ番組に出演します。司会者はあ…
UCLのHasok ChangがThe Philosophers' Magazineのインタビューで、科学哲学の意義について語っている。Inventing Temperature: Measurement and Scientific Progress (Oxford Studies in the Philosophy of Science)作者: Hasok Chang出版社/メーカー: Oxfor…
スティッチ&シュタインの議論では、自然選択からヒトが理性を持つことを直接導き出すのは難しいことがわかった。彼らはとくに「〈転ばぬ先の杖〉論法」を用いて、進化の道程において自然選択によって最適にデザインされた認知システムは、理性的なシステム…
という趣旨の論文を読んだので紹介*1。欧米では「哲学=人生の意味に悩む」というのはステレオタイプ的な哲学の見方としてある*2が、なぜわれわれが人生の意味に悩むのかということを進化論の観点から議論した論文。著者の議論は次のようになる。ヒトはその…
前に述べたようにウォレスは人間の知性(の少なくとも一部)が自然選択によって進化したことを否定する。ここでは彼の議論をDarwinismの最終章に沿って整理してみる(なお訳書は以下だが、わたしは読んでいません)。ダーウィニズム―自然淘汰説の解説とその…
経済学という教養 (ちくま文庫)作者: 稲葉振一郎出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2008/07/09メディア: 文庫購入: 14人 クリック: 256回この商品を含むブログ (73件) を見るを読んでいて表題について書いてあったのでメモ。著者は環境問題を考慮したときの…
クワインとソーバーは、全体としてヒトの理性が自然選択によって進化してきたというシナリオに好意的な立場だった。これに対してスティッチはThe Fragmentation of Reason: Preface to a Pragmatic Theory of Cognitive Evaluation (MIT Press)作者: Stephen…
Moral particularismの支持者として知られるJonathan DancyがコメディアンCraig Fergusonの番組に出たときのビデオ。 冷静に考えるとDancyは自分の立場を説明しているだけなのだが、なぜか笑えてしまう。 DancyがAPAに参加するようFergusonに誘う。
先日ウイルス(マルウェア、ルートキット(rootkit))に引っかかってしまったが、日本語ではあまり感染したときの対応に関する情報がなかったのでメモ。※ 以下の情報は個人の体験談です。わたしはウイルスの専門家ではないので、以下のやり方でいつもうまく…
http://detexify.kirelabs.org/classify.html日本語入力ソフトには書きたい文字を手書きで書いて探す機能がついていることがあるが、それのTeX版。枠のところで手書きで書きたい文字を書くと認識してくれて、TEXのコマンドを返してくれる。スタイルファイル…
前回のエントリでは、理性(の一側面)が自然選択によって進化したというクワインの議論を紹介した。今回は、それと近い路線、つまり理性は「自然選択による進化」という説と矛盾しない、あるいは理性の進化を説明するときに自然選択に訴えることには意味が…
クワインは、1969年の論文「自然種」において、人間の理性が自然選択によって進化したことを以下の文で示唆した。ここではクワインは特にヒトがもつ類似性の感覚について述べている。 もし性質同士の[相対的類似度の点からの]生得的な位置づけが、遺伝子に…
わたしがこんなことを言っていいのかどうかわからないが、モノの定義に関する論争にはニセの論争に陥る危険がいつもある。そうした危険についてのエントリを訳してみました。 これはアートか? そしてなぜこの問いが間違っているのかについて Julia Galef美…
最近話題の給付つき税額控除について、この制度を導入しているカナダで実際に還付をうけた側からの体験談。カナダの消費税は、連邦政府の消費税と州ごとの消費税に分かれている。連邦政府の消費税はGST(Goods and service tax)と呼ばれ、税率は現在5%(元…
何かオリンピックが終わったあとのほうが寒いような気がします。さて、プライアーのガイドラインの翻訳もこれで終わりです。 哲学の論文とは何をするものなのか 論文を書くときの三つの段階 初期段階[ここまで→こちら] ドラフトを書く[前半・後半] 書き…
ドラフトを書く、後半です。一回目はこちら。二回目はこちら。[追記: そして第四回(最終回)]。なお、前に英語での書きもののためのエッセイを紹介したエントリがありますので、そちらもよければ見てください。 学者のための文章読本 英語論文の書き方 …
知の祭典からの逃避二回目です(第一回目はこちら)。[追記:三回目はこちら。そして第四回(最終回)。]。今回はドラフトの書き方の前半。目次はこちら: 哲学の論文とは何をするものなのか 論文を書くときの三つの段階 初期段階 ドラフトを書く[きょうは…
わたしの住んでいるところではおとついからスポーツの祭典が始まっているわけだが、わたしの周りではその前から知の祭典、つまり採点の祭典が執り行われている。この知の祭典には、スポーツの祭典とは異なり、祭典の参加者がだんだん飽きてくるという特徴が…
コリン・パウエルは昨年の米大統領選挙の最終盤でオバマ支持を表明したが、その意志決定の背後にあったであろう意志決定についての経験則。 コリン・パウエルには、[決断をする際に]自分で用いる連続的スケールをもっている。このスケールは時間と情報に基…
前回のエントリの続き。このブログでは、いろんな雑誌の情報を前回のエントリで紹介したのよりも細かい観点から調べている。公式のものではなくてブログ読者などからのアンケートを元にしているので、信頼性は落ちるが、ある程度の参考にはなる。アンケート…
欧州科学財団(ESF)による英米の哲学雑誌のランキング表を見つけたので紹介(ここやここ経由。)。もちろんこうしたものに完全なランキングというのはないのだが、いろいろとおもしろい。ランキング表は長いので、たたんであります。下をクリックしてくださ…
日高敏隆さんが亡くなったそう。http://www.nhk.or.jp/news/k10013955421000.html残念ながらご本人にお会いする機会はありませんでしたが、ドーキンスの翻訳やエッセイなどで、楽しく進化生物学の世界を学ばせてもらいました。ご冥福をお祈り申し上げます。