ジンマーの種についての記事
前に書いたジンマーの種についての記事だが、彼のウェブサイトで全文が読めるようになっている。全体の構成は
- 種という概念の実践的な意味(保全など)
- 生物学的種概念BSC
- 系統学的種概念PSC
- デ=ケロズ(DeQueiroz)およびテンプルトン(Templeton)の考え
- 微生物の種概念(Microorganism)
全体の印象としては、生物学者から見た種問題の現状のよいまとめになっていると思う。微生物学の種について扱っているのは少し新しい(種問題の哲学者の取り扱いで、微生物を考慮することはあまりなかったが、最近はいくつか論文が出ている-->文献表)。ただ、哲学的な考察やジンマーの意見はほとんどみられないので、わたしからコメントできることはあまりない感じ。
REFERENCES
- Wilkins, J: The dimensions, modes and definitions of species and speciation. Biology and Philosophy 22(2):247-266,2007
- Franklin L: Bacteria, Sex and Systematics. Philosophy of Science 74:69-95,2007