まとまり日記

私はこういうときでも自分がいじけなかったこと、力むことなくそういう風に育ったのが母への感謝なのである。これは大きかった。恥ずかしさの容量が大きいのは強いのだ。見栄を張らないで生きること、これは何よりも大きな糧である。(森信雄)

コリン・パウエルの60パーセント・ルール

コリン・パウエルは昨年の米大統領選挙の最終盤でオバマ支持を表明したが、その意志決定の背後にあったであろう意志決定についての経験則。

コリン・パウエルには、[決断をする際に]自分で用いる連続的スケールをもっている。このスケールは時間と情報に基づいている。ほとんどの人が誤りを犯すのは、この時間・情報の連続的スケールに基づくと、次のいずれかの理由である。つまり、乏しい情報でもって性急な判断を下して、そのため判断が誤ったものになってしまうか、あるいは完全な情報を得られるまで待ってしまい、証文の出し遅れになってしまう------決断が遅すぎてその決断が影響を及ぼさなくなってしまうのである。パウエルは、最適な点は60パーセントだと信じていた。つまり、もし手に入る情報のうち約60%が得られ------そして全くの偶然によって------[同時に]60%の時間がたっていたならば、そのときが最善の判断を下せるのにもっとも適したときなのである。この選挙[2008年の米大統領]でいうなら、このプロセスは、パウエルは、もし誰かを支持するなら、少なくとも60%の確率で勝ち馬に乗れるようにするということであり、同時にその支持表明をまだ結果に影響が与えられる段階で行う、ということである。

An Ex-Powell Aide Explains Why the Time Is Right for an Obama Endorsement–UPDATED – Mother Jones


こういう話を聞くと、パウエルの頭のよさを強く感じる。以下のオバマ支持表明をしたときのビデオでも、7分間にわたって非常に長い、しかし整然とまとまった文章をメモも見ないで一息でいっている。