まとまり日記

私はこういうときでも自分がいじけなかったこと、力むことなくそういう風に育ったのが母への感謝なのである。これは大きかった。恥ずかしさの容量が大きいのは強いのだ。見栄を張らないで生きること、これは何よりも大きな糧である。(森信雄)

進化論はなぜ哲学の問題になるのか

上でも紹介しておりますが、わたしが分担執筆した著書『進化論はなぜ哲学の問題になるのか』

進化論はなぜ哲学の問題になるのか―生物学の哲学の現在“いま”

進化論はなぜ哲学の問題になるのか―生物学の哲学の現在“いま”

が、朝日新聞で作家の高村薫さんに書評されました(リンク)。好意的に書評して頂いて、ありがたいかぎりです。この本は、以下のような生物学の哲学のさまざまななトピックについて、研究者が解説・議論しております。

  • 自然選択とは何か、ドーキンスなどの「利己的遺伝子」論は正しいのか
  • 進化はヒトの心を解明するのにどのくらい役に立つか
  • 進化論は目的論と整合的か
  • 生物学は物理学に還元されるのか
  • 種とは何か、分類とはいかなる営みか
  • 進化に関わる事実がわかることによって、われわれの倫理にどういう影響があるのか
  • 進化と確率の関係はなにか
  • 生物界の階層はどうなっているのか

これを機会に、みなさまも一家に一冊的勢いでご購入して頂ければ幸いです。

また、関連図書として、生物学の哲学の大家、エリオット・ソーバーの以下の訳書もお願いします(共訳)。

進化論の射程―生物学の哲学入門 (現代哲学への招待Great Works)

進化論の射程―生物学の哲学入門 (現代哲学への招待Great Works)

  • 作者: エリオットソーバー,Elliott Sober,松本俊吉,網谷祐一,森元良太
  • 出版社/メーカー: 春秋社
  • 発売日: 2009/04/01
  • メディア: 単行本
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