まとまり日記

私はこういうときでも自分がいじけなかったこと、力むことなくそういう風に育ったのが母への感謝なのである。これは大きかった。恥ずかしさの容量が大きいのは強いのだ。見栄を張らないで生きること、これは何よりも大きな糧である。(森信雄)

セックス・アンド・デス

はじめは「セックス安堵です」と変換したわたしの日本語入力システムですが。

さて、ステレルニー&グリフィスの"Sex and Death"の翻訳が出版されることになりました。

セックス・アンド・デス―生物学の哲学への招待

セックス・アンド・デス―生物学の哲学への招待

  • 作者: キムステレルニー,ポール・E.グリフィス,松本俊吉,Kim Sterelny,Paul E. Griffiths,太田紘史,大塚淳,田中泉吏,中尾央,西村正秀
  • 出版社/メーカー: 春秋社
  • 発売日: 2009/07/01
  • メディア: 単行本
  • 購入: 6人 クリック: 178回
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前に紹介しましたエリオット・ソーバーの『進化論の射程』

進化論の射程―生物学の哲学入門 (現代哲学への招待Great Works)

進化論の射程―生物学の哲学入門 (現代哲学への招待Great Works)

  • 作者: エリオットソーバー,Elliott Sober,松本俊吉,網谷祐一,森元良太
  • 出版社/メーカー: 春秋社
  • 発売日: 2009/04/01
  • メディア: 単行本
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が、生物学の哲学教科書界の東の横綱だとすれば、この本は西の横綱といってよい一冊です。この本はソーバーの本よりも遅れて出版されたので、その分、発生システム理論(DST)や進化心理学など、生物学の哲学の現在の流行により近いトピックを扱っています。

訳文についても、訳者同士でだいぶ検討したそうなので、よいものになっているはずです。

この夏生物学の哲学を勉強したい人に、『進化論の射程』と併せておくるこの一冊! 両方ビーチに持って行けば、みんなの視線はあなたに集中です!*1  

*1:あなたの望むような視線の集中のされ方になるかはわかりませんが...