まとまり日記

私はこういうときでも自分がいじけなかったこと、力むことなくそういう風に育ったのが母への感謝なのである。これは大きかった。恥ずかしさの容量が大きいのは強いのだ。見栄を張らないで生きること、これは何よりも大きな糧である。(森信雄)

2014-01-01から1年間の記事一覧

哲学専攻は経済的に見合う投資である

と主張する記事があったので紹介。この記事では、PayScaleというサイトの調査を元に、アメリカの大学の学部卒業生を対象にして(したがって大学院に入学した人は入っていない)、専攻によって卒業後の収入がどのくらいになるか、また高卒で社会人になった場…

人種と知能(2)

さて引き続き人種と知能についてだが、今回はニコラス・マッキントッシュが書いた知能についての入門書であるIQ and Human Intelligence作者: N. J. MacKintosh出版社/メーカー: Oxford Univ Pr発売日: 2011/04/30メディア: ペーパーバック購入: 1人 クリッ…

さて

最近こういう仕事もすることになりましたので、よろしくお願いいたします。

最近のお仕事

さて、前にこういうことを述べていましたが、このたび某契約をすることなしにわたしの論文が海外の雑誌に掲載されることになりました。これからもどうぞよろしくお願いします。

人種と知能(1)

知能の勉強を細々と続けているが、この分野でいつも大きな議論になるのが、人種と知能の関係だ。このテーマはきちんとしたリサーチに基づかないことをうっかり述べてしまうと影響がきわめて大きいので、現在の研究でどういうことがわかっているのか(わかっ…

Krashenの議論

第二言語習得論の勉強を続けている関係で、Stephen Krashenの"Principles and Practice in Second Language Acquisition"(pdf)を読んでいるが、第二章で自分の仮説をサポートする仕方が雑すぎる。Krashenはこの章で第二言語学習に関するいくつかの有名な仮…

どういうときに創造的なアイデアが浮かぶか

ということをコンピュータ科学を例にしてThagardと共著者がここで書いている。この論文ではCrossroadsというACM (Association for Computing Machinery、コンピュータ科学分野の国際学会)が発行している学生のためのオンライン雑誌に掲載されたコンピュータ…

How Languages Are Learned:第二言語習得理論について

前のエントリ、つまりHow Languages Are Learned (Oxford Handbooks for Language Teachers)作者: Patsy M. Lightbown,Nina Spada出版社/メーカー: Oxford Univ Pr発売日: 2013/03/21メディア: ペーパーバック クリック: 3回この商品を含むブログ (4件) を見…

How Languages Are Learned:早期教育について

How Languages Are Learned (Oxford Handbooks for Language Teachers)作者: Patsy M. Lightbown,Nina Spada出版社/メーカー: Oxford Univ Pr発売日: 2013/03/21メディア: ペーパーバック クリック: 3回この商品を含むブログ (4件) を見るを読んだ。これは欧…

なぜ・何を・どうやって科学者に科学哲学を教えるのか

という論文を読んだ(リンク)。著者はスウェーデンの科学哲学者で、科学哲学が科学者及びその卵である理系学生に貢献できる理由と方法について書いてある論文だ。 なぜ教えるのか 科学者やその卵である理系の学生にに科学哲学を教えるべき理由として、著者…

日本人なら必ず誤訳する英文

越前敏弥の日本人なら必ず誤訳する英文 (ディスカヴァー携書)作者: 越前敏弥出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン発売日: 2013/01/11メディア: 新書購入: 20人 クリック: 165回この商品を含むブログ (52件) を見るを読んだ。翻訳家として活躍…

p値よりも信頼区間を

とLaTrobe大学の心理学者Geoff Cummingsが以下の動画で述べている。心理学では(もちろん心理学だけではないが)ある仮説を検証するときによくp値を用いる。これは帰無仮説が正しいとしたときに手元の標本統計量が得られる確率である。この値が0.05というマジ…